はじめまして!
KDPに来ていただいてありがとうございます。
私はトリハクと言います。
今も現役で診療をしている歯科医師です。
世の中には色々な歯科医院があります。
外から見ているとわからないことも多いのではないでしょうか?
また中にいると自分のもっと必要なことに目がいかなかったりするものです。
ここでは「患者目線」と「歯科医師目線」をはっきり分けてお話しするつもりです。
もともと診療が得意ではない
私はもともと自営業の両親をもち、親族には大学を卒業した人もいないような家庭でした。
そんな私が進学と歯科医師を目指すことになったキッカケは母にあります。
母は昔、歯科医院で仕事をしていた経験があったようで、その当時の思い出から私に進学をさせたようでした。
まぁわかりやすくいうと「手に職をつけさせる」といったところでしょうか?
ですので、全く診療に選ばれしものでもありません。
今日より明日の自分がよりいいものを提供できるように頑張っています。
コンビニより多い歯科医院
よく言われる例え文句だと思いますが、そもそも一度もコンビニよりも歯科医院の数が少なくなったことはありません。
コンビニは1974年にセブンイレブンが開店したことに始まります。
現在のような免許制の歯科医院は、1875年に小幡英之助という医師が京橋に開業しました。
これが第1号の歯科医院になります。
つまり100年ほど歴史に差があります。
もちろん歯科医院の過剰問題とは切り離して考える必要がありますが社会のインフラとして機能していることを考えると単に何かと比べて「多い少ない」を考えても出口はないのではないでしょうか?
診療していると感じる違和感
歯医者さんにいくキッカケは個人差があります。
痛くなったから、むし歯がありそうだから、歯並びが心配で…などさまざまです。
来院される患者さん全てに共通しているのは「治療してほしい」ということだと思います。
ですが、冷静に考えるとあなたの考える治療と私たちの考える治療の間には大きなギャップが見えてきます。
まず「治療=歯を削る」ことであり、「歯を削る=痛みが取れる」と考えているのではないかという方が非常に多いことです。
勘違いしてほしくないのは、治療をしないことが最も良いということを言いたいのではありません。
痛みがあるといったはっきりとした症状がある場合はもちろん歯を治療することを急ぎます。
ですが中には、そもそも削ってもよくならない症状もあれば、そもそも自己判断で思い込みが強く適切な対応に対して同意が得られないことがあります。
日本では、医療というと「何か病気があったのものを治す」ことだと認識されています。
病気を見つけて対処することが医療になっているということです。
これは正しいことなのですが、病気が病気と検出されるまでは何もできないということですし、よくいう早期発見は偶然に頼るほかなくなります。
先程の「治療=歯を削る」ことはまさに「病気と検出されたから治療する」流れになります。
なぜか考えられていない疾患予防
私はここに強烈な違和感を感じます。
あなたの体に起こっていることなのに無関心な患者さんに感じる違和感と、歯科医療に従事する歯科医師それぞれに対してです。
今まで聞いたことのある言い分としては、
「歯の知識がないからわからない、興味がない」といった患者さんが多く、「診療制度が病気の検出と治療だから仕方がない」という歯科医師が多いといったところでしょうか?
どちらの思いも一定の理解はできるのですが、どうしても理解できないことがなぜそんなにも受動的な態度なのかということです。
歯は28本あって、奥歯はすりつぶす役割、前歯は噛み切る役割で…といった生活では役に立たない知識を覚えてほしいということではなくて、例えば手の指と足の指全部足し合わせると20本あります。ではこの中のどれかを削って義手(義指)になる治療をしますとなったらどう感じますか?
いやいやちょっと待て!となりません?
歯科医師に対しても、どんなに治療の腕を磨いたとしても、病気になる前に発見する腕を磨けたらわざわざ治療の腕を奮う必要もありませんし、患者の歯が保存できるのだからどっちが素晴らしいのかわからないのかなと感じます。
次回予告
とまぁ最初の内容にして、とても長くなってしまいましたが、初回はこんな感じで終わりたいと思います。
ここに書いた内容は今後伏線回収ができたら嬉しいなと自分でも感じています。(果たしてできるのかどうか怪しいものです…)
口の中に起こる病気の90%以上は予防できます。
代表的なものはむし歯と歯周病ですね。
ぜひここに来ていただく方にはこのことを知っておいてくださいね♪
It always seems impossible until it’s done. Nelson Rolihlahla Mandela
「何事も、成し遂げるまではいつも不可能に見える」
今の気持ちを一言!